リバース最終回に寄せて

10週間にわたるドラマ:リバースが終わりました。

リバロス、あさみんロスという言葉が私のTLでは飛び交っているのですが、同じようになんとなく心にぽっかりと穴があいたような、少し寂しさを感じている人もいると思います。(今朝目が覚めて一番に思い出したのは広沢のお母さんの涙だった…)(重)

 

ブログなんてはじめて書くけど、たいしたことは書けないけど、備忘録として今の私が感じていることをつらつらと書いていきたいと思います。

さらっとおつきあいいただけると嬉しいです〜

 

 

2月。

おたま(玉森くん)の連ドラ決定に沸く。

しかもそれが一般()のドラマで、藤原竜也市原隼人といった豪華俳優陣共演と知り喜びが増す。

主演はもちろん嬉しいけど、サイレーンのチビデカちゃんみたいな普通におもしろいドラマに出てほしいなとよくリア友の玉森担と話してたので本当にこの速報が嬉しかったなー。

 

3月。

ビジュアル公開。

め、メガネ…!32歳…!高校教師…!

素晴らしすぎる設定に頭を抱えたのは記憶に新しい…

 

4月。

リバース、連ドラ開始。

 

 

 

1話を観たあとの衝撃は忘れられません。

えーおたますごい綺麗♡色白い♡美しい♡笑ったらおたまじゃん♡とか、戸田恵梨香藤原竜也の組み合わせ平和すぎるな…無言でチューするとことか雰囲気ある…てか藤原竜也演技うますぎ…とか思いながら、見終わったら心がずっしり重くなった気がして、とにかく犯人が誰か…!っていうことばっかり考えてました。

 

だって誰もが犯人になりうる展開で、すぐ感情移入される私は深瀬視点になり()みんなが怪しいと疑心暗鬼になったし、なんなら深瀬が犯人なんじゃないかって(そんな藤原竜也の映画があった気がする)ああもう考え出したらきりないじゃん…!ってくらいいろいろ考えたなー。

 

面白いことがあるとすぐに共有したくなる(世間ではそれを押しつけという)ので翌日実家に帰り父、妹と再度リバースを鑑賞。

やばない…おもろしすぎる…とまた一人で興奮してると、「続きが気になるからネタバレ読むわ」と言った二人。

信じられないと思いながら「ネタバレはしないで」と頼みこみ、「世にも奇妙な物語の終わり方みたい」とネタバレらしいネタバレはない二人の会話に安心していると、ボソッと父が一言。

 

 

「越智、って愛媛に多い名字だな」

 

 

…。

愛媛って、広沢の実家じゃん。

戸田恵梨香が急に藤原竜也に近づいていったの気になって怪しいと思ってたんだよ。

越智さんが愛媛出身なら、…それ十中八九広沢の知り合いやないかーい!!!

 

というわけで、予期せぬところからネタバレまがいのことを聞き、もういいやとその日のうちに文庫を買ってきて読破しました。

 

前置きが長くなったけど、そんな中で見守った10週間。

 

 

 

ドラマは原作よりも登場人物一人一人のパーソナリティを深めてくれたのがよかった。

浅見は少し冷たい、谷原はお調子者、村井は感じが悪いやつ()みたいな印象だったけど、それぞれがあの事故をうけて抱えている思いとか、そのずっと蓋をしていた思いを再度開けてお互いにどう折り合いをつけていくのかとか、そういった描写を見ながら回を増すごとに一人一人が魅力的な人たちだなって思えるようになった。

 

深瀬との関わりだって、あんなLINE(ごおなきしたやつ)が飛び交うような関係性じゃなかったのに…

ただのゼミ生(しかもスクールカーストの最上級と最下層の立ち位置みたいな)だったのに、ちゃんと友情がうまれてたのが嬉しかったな。

浅見は原作でも深瀬に一番近くていい人だったけど、その魅力がドラマではさらに深まったなと思いました。

 

原作を踏まえて、その良さを壊すことなくさらに良いものにしたドラマってなかなかないと思ってるから、原作を知ってるのに毎週ハラハラする展開がただただ楽しかったです。

 

 

 

原作にいない重要人物として上がってくるのはやっぱり小笠原さんかな。

最初は不気味で完全に敵だと思ってたけど、最後には一緒に真相を突き止める仲間というか戦友になってましたね。

元刑事でないと突き止められない内容もたくさんあったし、小笠原さんの役どころがあってさらに深みが増した気がする。

 

 

深みが増した、といえばもう一人。

広沢のお母さん。

息子の死を抱えながらも同級生にも優しくして、いい人だな、でもまだどこか思うところがあるんだろうなって(例えば成長していく同級生を見て子どものことを思い出してるんだろうなとか)思ってたんだけど。

昨日の愛媛でのシーン。圧巻でした。

 

飲めない酒を飲ませて、不慣れなのに雪道を運転をさせて。

そんなの親からしたらきっと殺人犯となんら変わりはなくて。

アレルギーのある蕎麦を食べさせたことも、深瀬が知らなかったからってそんなの理由にはならない。

 

「あんたらの誰かがかわりに死ねばよかった!」って、包み隠さない親の気持ちなんだろうなって思いました。

綺麗にまとめず、そういうある意味見たくない感情を見せて(しかもオリジナルの展開で)くれたのがさらにリバースという作品を深めたんだろうなって思います。

 

罪を償う人間には許さない人間も必要だという小笠原さんの言葉も印象的でした。

それは深瀬たちにとって罪を風化させないことに繋がるし、広沢のお母さんにとっては今の感情を持っている自分を否定しなくていいことになる。

少しずつ忘れていってる気がするんです…あんなに可愛かったのに…とかも…(泣)

セリフの一言一言がリアルで重い…(泣)

 

対照的なお父さんもよかった。

もちろん思うところはあるだろうけど、いろんなことを含めて帰り際に「またおいで」と言ってくれたあの表情。

その言葉を鵜呑みにしてもいいのかはわからないけど、救われたと思ったらいけないけど、ただただ「ありがとうございます」って思いました。(ありがとうございますとは)(私の立ち位置)

 

 

 

で。

あさみん

 

一話一話出てくるたびに新鮮に「綺麗…」って驚いたし、役どころが基本的に「いい人」で嬉しかった。

てか本当に眼鏡とか…単純にビジュアルよすぎ…

 

教師という聖職者を全うしようとするところも好感を持てたなー。

断酒してウーロン茶しか飲まないとか最高じゃないですか。あの顔で(結局顔)。最高です。

深瀬とのやりとりもほっこりするものが多かったし、藤原竜也のアドリブに時々やられてるおたまをみるのも楽しかった。(号泣深瀬のくだり然り)

 

改めて。

作品として純粋におもしろかった(この言葉でしかまとめられない自分の語彙力…)リバースに玉森裕太が出演できて、私は本当に幸せでした。

 

 

 

原作を壊さないストーリーに、さらに肉付けをするような最終回。

広沢の最後とか、広沢の両親への懺悔とか、みほちゃんとのその後とか。(窪田くんの登場になぜかときめいたのでNのためにみてみようかなと思います)

終わったあとはもう毎週深瀬やあさみんに会えないんだなって寂しくなって、でももう一回みようという気にはまだなれなくて。

いつかまた、もう少ししたら一話から見直したいなと思える最終回でした。

 

内容も、出演者も、本当に魅力的で。

今期のドラマは良作揃いだったけど、その中でもやっぱり特別な作品でした。

いろいろ吸収したと思うから、この経験をキスマイに還元させてくれよーおたまー。

 

なにはともあれ、2ヶ月半おつかれさまでした!

楽しい作品をありがとう〜♡